アンティーク家具の『ロココ調』よりも『グスタヴィアン様式』が好き!?
ロココ調とは
「ロココ調」は、絶対王政が支配したヨーロッパの頂点、フランスの宮廷に咲き誇った家具調度品の金彩と彫刻が織りなすフランスの歴史を物語る様式です。
>>>>ロココ調の家具、ロカイユ模様と呼ばれる、貝やフルーツなどの盛り付け模様が
手彫された家具もロココ調と呼ばれていますが、護身用の意味が込められているとか。
アルモワールキャビネットはリネンや新装品などを収納していた寝室用の家具でしたが、最近人気なのはシェルフの棚になっていてお気に入りの陶器や、コレクションを見せて収納のキャビネットとして人気なのです。
ルイ15世(在位1715-1774年)からルイ16世(在位1774-1792年)時代にフランスで流行った様式ロココ調の起源はバロック建築様式が王室貴族のインテリアだったため権力を象徴する彫刻と金とが織りなす豪華なスタイルでした。
ロココ調の時代といえば、ヴェルサイユ宮殿ですが、フランス王朝ルイ14世が1682年に建設をしてから、ルイ15世王朝時代に手を加えて完成しました。その装飾に施された豪華なロカイユ模様で、彫刻師が精魂込めて彫刻された装飾を保つ家具や建造物を総称したのがロココ様式です。
>>>>背もたれやフレーム、脚にも曲線でデザインされており、
鹿足のヒズメのつま先に、繊細な花模様が施された
ヴェルサイユ宮殿の談話室にも置かれていた
ルイ15世スタイル2シーターソファ
グスタヴィアンとは
「グスタヴィアン」とは、スェーデンがグスタフ3世(1771年~1792年)の王政時代に
ルイ15世の影響を受けバロック様式だったドロットニングホルム宮殿を
ロココ調を真似たのが、始まりでしたが、バロック様式から華やかなロココスタイルを取り入れて改築されるようになりました。
その装飾をグスタビアン(グスタヴィアン)様式と呼ばれ、およそ20年間の王政しか存在されない貴重な時代の家具なのです。
最初は王宮や貴族の間で使われていたため、金色のゴージャススタイルでしたが、
市民に普及していくに従い、ブルーグレーやペールグリーン、年月を経過した様なベージュとホワイト、
石膏の様なマットホワイト等、淡い色調へと変化していきました。
家具としては大きめで、ひび割れた様なシャビーな風合いだったり、シンプルながら彫刻等の装飾が細かく凝っているデザインが特徴です。
現代のグスタヴィアンスタイルの起源となっているスタイルですが、
フランスでも13年前Parisでデザイナー、イネスさんが流行らせたのをきっかけに、
インテリアを取り入れるブームがありましたが、
今、なお大人可愛い雰囲気の、白とグレーのコンビネーションスタイルがとても人気のカラーとして、
取り入れやすいスタイルになっています。
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