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アンティークドアの設置方法
アンティークドアの設置方法
アンティークなリノベーションやDIY、新築を考える際、人気なアイテムなのが、アンティークドア。ショップやスタジオ等の店舗から、一軒家やマンション等、幅広いシーンで挑戦出来ます。
扉がアンティークだと、壁面に表情が生まれ、ぐっと雰囲気がアップします。
アンティークドアの設置方法 では、パディントンで販売しているアンティークドアを設置する際に必要な事や、注意点等をご紹介致します。
ドア設置に必要なもの
基本的に、ドアの設置に必要な物は、
・ドアノブ
・ラッチ
・ヒンジ(蝶番)
・戸枠
・必要に応じて鍵
となります。
ドアノブの種類
アンティークのドアと合わせて拘りたい、扉のポイントとなってくれるドアノブ。こちらもアンティークで揃えたいですね。
握って回すタイプのドアノブ、レバー型のレバーハンドル、押せば開くプッシュプレート等があります。
丸ノブは手に馴染みやすく、握りやすい卵型が人気です。フランスでは陶器製や真鍮製、イギリスでは真鍮製やヴィクトリアンガラス製が伝統的です。
レバーハンドルは子供からお年寄りまで開けやすく、バックセットが短めでも設置出来る、扱いやすいタイプです。
プッシュプレートはショップやホテルのエントランス等によく使用され、押す方は装飾プレート、引く方はハンドル付きプレートが付いています。
取り付け用プレートが付いているものは、取り付け部分のドアの形状確認が必要です。アンティークの物にはプレートが無くなっている場合もあります。外付けラッチの場合はプレートが必要無い場合が多いですが、埋め込み式の場合は必要に応じて新たにプレートを探して、組み合わせて下さい。
ドアノブ同士をつないでいる、心棒。ラッチの穴に心棒を通し、回す事でラッチボルトが動き、扉が開閉します。フランス製は6mm角、イギリス製は7mm、日本製では7mm角が一般的です。
ドア厚によって、心棒が長すぎる場合は工具でカットして、ドアノブ同士の距離を変えたい場合は、心棒に工具で固定ビス用の穴を新たに開けて、調節出来ます。
使用したいドアノブの心棒が何センチ角かを確認し、ラッチを選びましょう。
ラッチの種類
ラッチの種類は、埋め込み式と、外付け式があります。ドアの厚みが50㎜程あれば、埋め込み式が使用できますが、薄いドアの場合は外付け式を使用します。
また、ドアノブの心棒を通すので、心棒が何ミリ角かを確認し、対応したサイズのラッチを使用します。
パディントンで現在扱っているラッチは、埋め込み式はイギリス製で心棒7mm角、外付け式はフランス製で6mm角対応となります。
また、バックセット(ラッチボルトから芯心までの距離)の長さも、使用したいドアノブの形や、戸枠の形状によっては重要です。あまりバックセットが短いとドアノブを回す時に手がぶつかってしまいます。
アンティークドアに残っているノブ穴をそのまま利用したい時や、ドアのデザインによっては取り付け部分の幅があまり無かったりとサイズが限られる場合がありますので、サイズをしっかりと確認しましょう。
開きドア用のほかに、引き戸用のラッチもあります。
もしサイズが合わない場合は、この様に1mmづつサイズアップさせるフランス製の鞘金具のご用意があります。構造は簡単ですので、可能なら自作したりと、工夫して取り付けてみて下さい。
ヒンジの種類
フランスで使われていたドアには、フランスヒンジの受けが残っているものが多く見られます。サイズが合えば、古いヒンジ受けをそのまま使用できるので、雰囲気をそのままに設置できます。
フランスヒンジの特徴は、見える部分が筒部分のみなので、すっきりと見えます。また、ドア枠には凸、ドアには凹を取り付ける、抜き差し構造なので、ドアを持ち上げると手軽に外せます。
注意する点として、左右がありますので、設置する箇所に応じた方を購入しましょう。
扉を引く方にヒンジを設置するので、引く方から見て右側にヒンジを付ける場合は右吊元、左側に付ける場合は左吊元用を使用します。
イギリス製のドアに良くみられるのは、長方形のシンプルなヒンジ。日本でも良く使われる蝶番です。ドア用には大きめ、小さなドアや窓には小さめと、サイズも様々です。
戸枠について
立体的で品のある表情になる、ケーシング。シンプルな角材での戸枠でももちろんドアを設置出来ますが、面取り装飾を加えたり、ダブルケーシングにすれば立体感が増し、より豪華な雰囲気に仕上がります。
無垢の木の状態はもちろん、ドアや壁面に合わせて塗装をしても。
パディントンでは、3方枠のプレカット状態のケーシング部材として受注生産販売もしています。
アンティークドアは殆どが無垢材の為、重厚感と年月を経た木肌、風合いが魅力的な一方、乾燥による反りや、すれ、欠け等があり、現場での調節が必要です。また、ドアのサイズ表記も目安としてお考えいただき、必ずドアの現物が手元に届いてから枠の製作、設置、ヒンジ類の取り付けをして下さい。
鍵の種類
アンティークのドアに残った古金具は味があり、スライドロックや落としボルト等、ちょっと錆びて固いけど、そのまま使用できそうなものもありますが、鍵はほとんど残っていません。たまにアンティークのアイアン製の鍵が幸運にも残っている事もありますが、セキュリティ性を考えれば、アンティークの鍵はちょっとした鍵付き室内ドアとしての使用が良いかと思います。
パディントンでは、アンティークドアに合わせやすいイギリスやフランス製の鍵を扱っています。
玄関用にはセキュリティ性の高いシリンダーロックを。ピッキングされにくい鍵です。
室内扉にはインナープライベート鍵を。
ドアノブと鍵穴付きプレート、ラッチと鍵が全て一体型になっているものがあります。大きめなので、ドアの厚みや取り付け部のデザイン、サイズを確認しましょう。
ドアの取り付け方の種類
アンティークドアは開き戸として使われていたものが大半ですが、加工によっては、他の取り付け方もあります。
開き戸
開き戸は、気密性に優れ、ヨーロッパでも一般的なスタイルです。片開きのシングルドア、両開きのペアドア、3枚セットのトリプルドア等があります。
設置の際はドアの開閉スペースを取る必要があります。外開きにするか内開きにするか、吊元は左右どちらにするか、等を考えてから、設置をしましょう。
フランスでは室内側に開く内開きの右吊りドアが多いですが、金具類を交換したり、デザインによっては加工等を施せば幅広いスタイルで使用できます。
引き戸
左右にスライドさせる引き戸は、省スペースで設置出来ます。
開閉する動作も軽くて楽です。
床にレールのあるものや、レールが無く天井から吊るす吊戸があります。
折れ戸
クロゼットドアやヴォレーとして使用される、ヒンジで繋がれた細長いパネルドア。こちらも扉が折りたたまれコンパクトになるので、省スペースなのが使いやすい折れ戸です。
上部にレールを設置して吊るす上吊式や下荷式があります。
ピボットヒンジ
使用頻度の高い、エントランスやショップ、玄関ドア等には、ピボットヒンジを用いて、両側に180度開く扉を。扉の上と下に取り付け、上下軸を支点に回転する、軸吊り蝶番ドアです。金具が目立たず、重厚感のあるドアにも向いているので、観音開きの玄関用ペアドア等に用いると迫力があります。
アンティークドア設置に関するご相談について
関東地区の物件限定で、建具施工・アンティークドアつり込み依頼もお受けしていますので、ご相談下さい。
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