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アンティーク家具を取り入れたリビングの作り方とは

ひとくちに「アンティーク家具のあるリビング」と言っても、アンティーク家具の年代や好みの様式によって内容はかなり違います。
例えば、ポンパドゥール夫人のサロンのようなリビングを作りたいと思っても、基本的にアンティーク家具は全てが1点物ですから、同じ年代のロココ調の家具でインテリアをまとめることが難しい場合もあります。
代わりにブロカント(アンティークほどではないが、年代の経っているもの)やアンティーク家具の中でもロココ調のものを並べても、艶や風合いが違うためどうしてもちぐはぐな印象になることがあります。
では、ちぐはぐな印象にならない様にアンティーク風リビングを作るにはどうしたら良いでしょうか?
ここでは考え方のヒントをいくつかご紹介したいと思います。
方法1 気に入ったアンティーク家具を中心に決める

フランスのブロカントコレクターさんのリビング。アンティークがそこかしこに。散らかって見えずにしっかり世界感を創り上げて。
アンティーク家具は全てが1点物。そのため「これだけは絶対部屋に欲しい」というアンティーク家具に出会えたら、その家具をリビングの中心にして、他は「中心にした家具が映えるかどうか」を選定基準にコーディネートをするのがおすすめです。
近い年代のアンティーク家具が必ずしも1つの部屋の中でなじむとは限りません。
レストアの具合がまちまちで全体的に見てバランスの悪いアンティーク家具が並ぶよりも、中心にする家具以外は割り切って現代風にまとめた方が良い場合もあります。
方法2 面積の大きい家具を先に決めてしまう

フランスの生地は多色で色あせに強く、長年美しさを保ちますが、ヴィンテージ生地となって色あせた雰囲気もまた絵になります。
インテリア空間の中で、「大きな面積を占めるもの」を先に決める方法もあります。
例えばカーテンです。
ヴィンテージファブリック(布や生地)や金具部分などにアンティークパーツを使ったカーテンは、部屋の雰囲気やイメージカラーを決める要素になります。カーテンのファブリックとチェアの座面を同じ色や同じ素材のものに出来れば、部屋に統一感も生まれます。
床材、壁材といったマテリアルも、部屋の中でも大きな面積を占めています。古い木材やオールドレンガ、アンティークタイルなどを使えば、空間自体に、アンティーク調を取り入れることができます。

ホワイトの壁に、クロゼットドアと家具をフレンチブルーグレーで統一して、美しい空間に。
また建具でアンティーク感を作ることも出来ます。シンプルな白い塗壁の部屋も、アンティークドアやヴォレーと呼ばれる窓用の鎧戸、ウィンドウフレーム、ステンドグラスなどの大型の建具を利用すれば、それだけで部屋全体をアンティークな雰囲気に見せてくれます。
方法3 アンティークで大切なのが、ディテール

何気ないブロカント小物が飾られ、雰囲気のある空間に。

レースやガラス、木等と相性の良い、古い陶器の質感が美しいフレンチアンティークのコンポティエ。
アンティーク家具やオールド感のある素材を配した内装がなくても、小物使いだけでリビングをアンティーク風にすることは可能です。コンポティエ(果物やスイーツを載せる、脚付きのプレート)やキャニスター(紅茶やコーヒーの粉を保管する容器)といったアンティーク調の食器を、古いレースのクロスを敷いた上にディスプレイされているだけで、年代を感じる雰囲気を作ることが出来ます。
アンティークのワイン箱をスリッパ入れとして使ったり、年代物のガーデニングバスケットをマガジンラックとして使ったりするなど、本来の用途を離れた小物の使い方も、リビングにアンティーク風なテイストを取り込む上で効果的なやり方です。道具のもつ古びた感じが、アンティークの雰囲気を醸し出します。
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