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フランスではここ数年、シャンペトルシャビーなスタイルが大人気。インテリアを始めとして、モードや雑貨、フラワーアレンジメントなど、世界が注目し始めたシャンペトルシャビーの特徴と魅力についてご紹介します。

自然と暮らす心地良い安らぎ、丁寧に暮らす豊かな時間

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    フランスの郊外にふと現れる100年以上経過した歴史あるシャンペトルシャビーな家。

シャンペトルとは、フランス語で「田舎風」あるいは「田園風」と言う意味。名詞の「シャン」(Champs:野原)から派生した言葉です。
一方シャビーは、「古びた、味わいのある」という意味。アンティーク業界ではおなじみの言葉です。
この2つの言葉を組み合わせたシャンペトルシャビーは、豊かな自然の中で毎日を丁寧に生きる、フランスの古い農家や田園生活のイメージを指します。古いものに価値を置くフランスでは、好ましさの二乗と言えるテイストです。
ヨーロッパの農業大国であるフランスの郊外には田園が広がっていますが、それは石畳の都会に住むパリっ子にとって憧れの風景だと言えます。アパルトマンに住むパリっ子は、シャンペトルシャビーなスタイルをインテリアに取り入れることで、田舎暮らしの心地良い解放感や、ゆるやかに流れる時間の豊かさを味わおうとしているのかもしれません。

色彩・素材・季節感、シャンペトルシャビースタイルの特徴

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マットになった古材の素朴な木肌と、歴史を感じさせるブロカントアイテム。飾られたまま忘れ去られた様な風合いがシャビー。

シャンペトルシャビーというスタイルの特徴は、色彩と素材にあります。

色彩は、昔の農家に見られるような、ナチュラルな色合い(ホワイト、ベージュ、チャコール、レンガ、さまざまな種類の木のブラウン、植物のグリーンなど)で、さびれた艶のない(マットな)風合いが特徴。ニュートラルで柔らかなトーンが落ち着いた心地良さを醸し出します。

そこに太陽と空のブルー等、自然を意識した差し色をプラスして、アクセントとして取り入れた小物や色が印象的に映えるのも特徴です。

素材は、木や石などの天然素材と、テラコッタや陶器、木綿など自然から生まれたものが中心。これに古くから田舎暮らしに使われてきた鉄やブリキがアクセントをつけます。
家具や建具は、材質を活かした素朴な仕上げ。使い込まれた傷や磨滅が、人の温もりを伝えます。

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シャンペトルブーケ。野草やハーブ、実ものがミックスしたナチュラルな風合い。

シャンペトルブーケ(野の花を束ねたように作る花束)に代表されるように、季節感を暮らしに取り込むのが、シャンペトルスタイル。
シャンペトルシャビーは、そこに古びた味わいを加えます。
春には可憐な野草を、夏には海で拾った貝殻や流木。秋や冬には松ぼっくりと、テーマを決めて差し色に。
シャンペトルブーケをアンティークと組み合わせれば、生花と古びた質感が陰影を生んで、ドラマチックな対比となるでしょう。

ニュートラルなインテリアに、アクセントとなるかわいい小物が映えるシャンペトルシャビースタイル。季節やテーマごとにコーディネートを変えて、違った表情を楽しみたい。

シャンペトルシャビーなインテリアの魅力

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永年愛用されてきたであろう歴史が存在感を醸し出すフレンチアンティークのキャビネット。

古い農家で使われていたテーブルやキャビネットは、素朴な作りにもかかわらず、そこにあるだけで確固たる存在感を示します。それは、長い年月、人々の暮らしを支えて来た力強さが放つオーラなのかもしれません。
シャンペトルシャビーなインテリアの魅力は、古びた家具や雑貨達と共に暮らし、それらが語る昔日の物語に思いを馳せながら、ゆっくり自分の時間を重ねてゆくことにあると言えるでしょう。

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