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フランスの歴史の中で受け継がれ、愛用されてきた、生活に欠かせない生地の歴史や、その魅力をご紹介します。

フランスのプリント生地の歴史

16世紀末頃、当時織り糸での色の表現をしていたルイ14世時代のフランスに、
東インド会社からインド更紗の美しい生地が伝えられます。
当時のフランスはブルジョア層にはウールや絹、庶民にはリネンが一般的でした。
装飾は職人による刺繍で、プリント技術がありませんでした。
コットン生地の豊富なデザインと心地良さは貴族層のマダム達に人気となり、
インド織のプリント製法を原点に、
華やかな模様と色鮮やかなプリントの生地の生産がフランス全土で発展していきます。

トワルドジュイ

18世紀、ルイ15世の時代に栄え、マリーアントワネットや、ナポレオンも愛した、
神話モチーフや、当時の貴族の憧れだった農園風景。王が治世を地方にまで広げる宣伝の為に出来事や場面が表された柄などが
ロココ調でデザインされ、
専任のプリント技師により、手作業で銅版のローラーで印刷されていたトワル・ド・ジュイ。

ヴェルサイユ宮殿近くにある、パリ近郊の街、Jouy-en-Josas(ジュイ・オン・ジョザス)にある工場で製造されていた為、トワル・ド・ジュイ(Toile de jouy)(ジュイからの生地という意味)と呼ばれました。

有名な柄では、ロココを象徴する絵画1768年フラゴナール作「ぶらんこ」を模した
森の中でぶらんこにのる女性や天使の柄。
歴史上の出来事をモチーフにした柄。
農園の動物たちや人物が描かれた柄など。
数え切れないほどのトワルドジュイがあります。

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ぶらんこにのる女性や女神、ローズやアカンサス柄のロココ調デザインのトワルドジュイ。

中でも、ドイツ出身のプリント技師、クリストフ・オーベルカンプ(1738~1815)によりジュイ・オン・ジョザスに作られた工場で生産されたトワルドジュイは、肌触りが良く、色落ちしない美しい発色のプリント、美しいデザインで、1783年にはルイ16世(Louis XVI)より王立マニュファクチュアの称号、革命後もナポレオンからレジオン・ドヌール勲章を授与されました。
1760年創業から、オーベルカンプが死去して約30年、工場が閉鎖する1843年までに、3万点を超えるデザインを生み出したと言われています。
現在は1860年創業のシャール・ブルジェ社(Charles Burger)が織り機、プリント機、オリジナルデザイン版等を所有していて、現在も職人の手作業による美しい生地を生産しています。

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クリストフ・オーベルカンプデザインのルイ16世時代にデザインされた天使柄のトワルドジュイ。雰囲気のあるアンティーク生地です。

その他の生地

その他のプリント生地として、
明るい色合いに、花や植物など自然をモチーフにした
伝統的なパターンが多く生み出された
南フランスのプロヴァンス生地。

アルザス地方南部のミュルーズでは18世紀中頃に
ヨーロッパ初の織物製造業、DMC(Dollfus-Mieg et Compagnie)が誕生し、染色産業が一層栄えています。

何色もの色を1枚の生地に繰り返しプリントする、
多色使いの美しさが特徴のプリント生地等があります。

織りで表現された柄が特徴的な生地として、
17世紀頃に発明された、立体的な模様を織りで表現する、
重厚感ある生地のジャガード織や、シェニール織。
花柄やダマスク模様、人物や風景を表現した柄等が人気です。

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フランスのシャラントにある街コニャックの古いお屋敷の壁に掛けて飾られていた、ジャガード織で作られた大きなタペストリー。


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年月を経過して柔らかな風合いの増した、様々な花やアカンサス模様と色合いは優雅さと品格が伝わってきます。

光沢感のあるシルク混のランパス織りは、花や鳥、人物柄等がトワルドジュイの様なデザインで、シノワズリな柄やロココ調の柄等が作られました。

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花や鳥、人物柄で中国風の池のある庭園の風景がシノワズリな柄のランパス織り

フランスの生地の魅力は手に取ってみると
その美しさが伝わってきます。

また、褪色しにくく、損耗が少ない丈夫な素材が揃う
フランス製の生地ならではの品質が魅力です。

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