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アンティーク家具に傷が付いた時のお手入れ方法
長い時間をかけて使い込まれてきたアンティーク家具は、一つひとつ異なる表情を持っています。そんな家具が持つ表情を、自分と過ごす時間の中でより味わい深いものにしてゆくのも、アンティーク家具を使用する醍醐味の1つではないでしょうか。
適切なお手入れ方法を知って、アンティーク家具との暮らしを楽しんでください。
軽微な傷の補修と、保護のためにワックスを
ウレタン塗装した現代家具に比べると、天然素材の塗料で仕上げられたアンティーク家具は、長年使用しているとワックスが剥がれていき、汚れや傷がつきやすくなってしまいます。
しかしご自分で簡単にメンテナンスをすることができます。
スクラッチ(引掻き)などの傷が付いた場合は、アンティーク家具専用ワックスで補修しましょう。補修は、傷の周辺にワックスを塗り、タオルなどの布でワックスをすりこむようにして拭くだけです。軽微な傷はこれでほとんど目立たなくなり、アンティーク家具独特のツヤが出ます。刷毛を使ってワックスを掛ける方法もありますので、ぜひ試してみてください。
目立つ傷がない場合でも、家具表面の保護力が高まり、湿度の影響や水はけにも良いので、定期的(月1回程度)なワックス掛けをおすすめします。ムラになりにくく渇きやすいBRIWAX(イギリス製)のワックスが良いでしょう。
輪染みや汚れ、傷を目立たなくするシェラックニス
「シェラックニス」とは?
ほとんどのアンティーク家具は、表面に「シェラックニス」という天然素材のニスが塗られています。シェラックニスは、16世紀頃から使われていたニスで、アンティーク家具の風合いによくマッチします。天然由来のもので食品に使われることもありますので、人体への影響も少なく、安心して使用することが出来ます。
アンティーク家具は水や熱に弱く、長時間コップや熱い食器を置くと輪っか型の染み(輪染み)ができることがあります。こういう輪染みは、シェラックニスを塗布することで目立たなくすることが出来ます。また傷やへこみなども、傷部分にシェラックニスを埋め込むことで補修することが可能です。
シェラックニスを塗るコツ
シェラックニスは、「シェラック」というカイガラムシから出来たフレークを、アルコールに溶かした塗料です。溶剤がアルコールなので、乾燥が速くすぐ乾いて何度でも重ね塗り出来ます。
濃いニスは色ムラになりやすいので、シェラックニスを自分で作る場合は薄く作って、何回も塗り重ねるのが鉄則です。刷毛で塗るのが簡単ですが、塗っている先から乾いてくることもあるので、こだわりが強い人には布を使うフレンチポリッシュという技法がおすすめです。
フレンチポリッシュは、布(タンポ)に綿を包みこみ形を整えつつ、糸などで縛ったものを言います。布にシェラックニスを含ませて、家具の表面を拭くように撫でます。拭き重ねるほどに、家具が飴色の光沢を放ちます。自分のアンティーク家具を、どんな状態(ニュアンス)にキープするかは、一人ひとりの好みが出る所です。シェラックニスを何回塗り重ねるかは、家具の状態を見ながら決めてください。
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家具用BRIWAX ブライワックス
家具のコンディションを保つのにも傷の補修にも使えるイギリス製ブライワックスBRIWAX。
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