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パディントンのアンティーク家具 レストア修復

パディントンでは、直接ヨーロッパから買い付けたアンティークを専属スタッフが長年積み重ねた経験と技術で レストア修復 しています。
アンティーク家具は1点物の為、レストア方法も家具によって様々。
コンディションや造りごとにレストアの方法を考え、修復していきます。
安心してアンティークを迎えて頂く為にも、レストアの様子をご紹介します。
レストアとは

インダストリアルな工場の雰囲気がかっこよく絵になるフランスの作業場の風景。整頓された工具達は使いやすそう。
レストア(Restoration)とは、年月が経過したものを復活、保存する為に修復、復元する事を指します。リペア(repair)の場合は、一部の修理・補修を意味します。
パディントンでは、年月を経過して自然と変化した古びたオリジナルの風合いを大切に保ちながら、機能的に日常生活に支障が無い様に調節するレストアを心掛けています。
アンティークチェアのシート張替え
1890年代に作られた華奢なナポレオンチェアや、ロココ調のカーヴィング彫刻のバルーンバックチェア等。人気の高い椅子達ですが、ケイン編みのシートや生地張りのシートはレストアが必要な場合も。オリジナリティを大切にしつつ、自社で修理します。
こちらはスプリング入りのファブリック張りシートのナポレオンチェア。買い付け時はシートがへたった状態です。初めにフレームの留めが緩んでいたり、歪みやダメージ等があれば先に組みなおし、メンテナンスしておきます。

オリジナルコンディションの状態。
シートを一度外します。年月が経過し錆びた釘が固く締まった木に留まり、抜けにくくなっているので力が必要です。バンドを格子状にぴーんとしっかり張りながら取り付けます。ここでしっかりと留める事で、後の座面の持ち上がりが全然違ってきます。

椅子張り用のバンドを留めます。
オリジナルのスプリングは曲がっている事もあるので、しっかりと留め直します。アンティークチェアの魅力の1つでもある、弾力性のあるふかふかシートの秘密です。

スプリングをしっかりバランス良く留めます。
下地で表面をしっかり留めます。

下地をフレームに留めます。
椅子に使われていたオリジナルのクッション材を入れます。程よい固さと通気性、さらっとした風合い等があって、オリジナルのクッション材はやはり代々受け継がれた技術としてそれなりに優れた理由がありますので、大事に使用します。
へたっていたり、再使用出来ない場合は新しいクッション材を入れる事もあります。

自然素材がナチュラルなクッション材。
シートの生地を貼ります。オリジナルのシート生地を型に、新たなシートを裁断し、とっておいた古ビスで留めていきます。椅子の表情を決める、大事な生地選びは楽しくもあります。こちらはフランス製のヴィンテージリネンで、古木のフレームにも馴染むアンティークな表情と、家庭に取り入れやすいナチュラルな雰囲気が魅力です。

今回はヴィンテージリネンを張って、ナチュラルな雰囲気に。
縁にブレードと、スタッズ留めだった椅子から外し保管していたアンティークの真鍮製スタッズを留めて、ビスを隠しつつ、仕上がりを美しく。

今回はブレードと真鍮スタッズ仕上げに。
しっかりした張りのあるクッションシートが蘇り、座り心地と見た目の美しさが完成されました。こうして長年、手を加えながら大切に受け継がれてきたアンティークチェア。これからも受け継いでゆきたい、自慢の家具となってくれるでしょう。

マットな木肌とさらっとしたリネンシートが優しい雰囲気に、スタッズで引き締めクラシカルさも保たれて。

部屋の装飾家具として人気のナポレオンチェア。もちろん軽い腰掛け椅子として使える様に出来る限りの補修をし、快適な座り心地に。
時には座面を剥がすと別の生地が出てきたり、現地ですでに美しく張替えが済んでいたりと、気分でシートを変えながら大切に使ってきた事が伺えるチェアもあります。
装飾家具として飾られていて、あまり実用されていなかったチェアは、オリジナルのままで十分使用出来るものもあります。
1脚1脚のコンディションをチェックし、雰囲気に合わせたレストアを行っているのがパディントンの自慢です。
もちろん、ご購入後も、使用している内にがたついたり、生地の張替え等、ご要望がありましたらまずはご相談下さいませ!
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