アンティークの知りたい基礎知識|アンティーク家具を取り入れたお部屋作りや、アンティーク家具のお手入れ方法をご紹介しています。せひ参考にしてください!

アンティーク家具の魅力は、乾燥で色が変化し再生が不可能な深い傷、虫食いや塗装の重ね塗りや鉄錆のパティーナ(経年変化で生まれる味わい、風合い)にあります。自然が溢れていた時代の材木で職人気質に丁寧に作られ、長い時間を経た家具は、空間に深みと味わいを与えてくれます。

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世界にわずかしか残されていない中から自分に合うアンティークを選ぶには、現代の家具でない分、少しだけつきあい方にコツが必要です。失敗しないアンティーク家具の選び方を知って、お気に入りの1品を見つけましょう。

まずは家具選びの基本条件、スペースのサイズを知る

お客様を迎えるリビング等には、アクセントになるコンソールテーブル、ワードローブ、ガラスキャビネットなどの日本サイズよりも、天井ぎりぎりくらいの高さのある家具をメインテーブルの後ろ置いて、フランスのゲストルームのあしらいをテーマにアンティ−ク家具を置かれる事をお勧め致します。お部屋の印象もさることながら、天井一杯にアクセント家具を持ってくる事に依って目線が高くなりお部屋が広く見えます。中でも人気のフレンチアルモワールは大型のワードローブの一つで、中央の天井に張り出したロカイユのカーヴィングが見事で、古いアルモワール程、繊細で華やかなプチシャトーの洋館風にリビングをコーディネートします。

メンテナンスの質を見て買う店を選ぶ

よく見掛ける買付け時の光景は、プロの目線で買付けする時は、裏の始末で善し悪しが決まると云われていますが、アンティーク家具は、長い年月使用され受け継がれてきたものですから、傷がつく、塗装が剥がれるといった使用感は避けられません。その受け継がれてきた愛情は補強されながら生き続けています。虫食いの進行や接着材の風化など、適度にお手入れされているかを判断します。

 

アンティークショップでは、アンティーク品の表情に合わせて、パイン製のテーブルには天板の隙間や湿度による浮きやひねりでガラスコップが倒れない程度にウエーブビスや接着で留め直しをします。ですから、ほとんどががたつき無く、実用にも耐えられるアンティーク品に生まれ変わるのです。

ただ、全て奇麗な新品にしてしまう訳ではありませんので、虫食い穴があえて経年を感じるリアルな証拠として好まれているため、なるべくオリジナル状態の物をアンティークとして選びましょう。

 

特にアンティークチェア等毎日ご利用になられるものの場合、店舗用やお子様がいらっしゃるご家庭等は、劣化が早かったり、破損や故障などのトラブルが起きやすいので取扱いにもご注意ください。

古い椅子は、ほとんどがビスを使わない構造の為、どうしても乾燥で緩んでしまった場合、ビスで補強する事は避けられない状態です。

時にレストア(修復、仕上げ作業)をやり過ぎた家具は、パティーナが失われ、アンティーク家具としての価値を下げてしまいます。

アンティーク家具を購入する際は、リペアやレストアにこだわりを持つショップを選ぶようにしましょう。

パーツの見分け方

使われている素材やパーツの良しあしをチェックしましょう。いつ頃に作られたのかの年代によって受ける印象が変わってきます。重厚な鋳型アイアン製のハンドルだったり、ルイ15世時代のアカンサス模様の曲線的な真鍮装飾、40~50年代に人気となったアルミ製だったり。イギリスだとヴィクトリア時代の古いガラスでつくられたガラスノブは希少です。文化的な背景ごとの特徴的なデザインの中から好きなスタイルを見つけたり、パーツ単体を取り扱っているショップでこつこつ集め、好みに近い家具を完成させるもの楽しみの1つです。

素材の見分け方

使われている木材に注目。ドアパネルが無垢材なのか合板(ベニヤ)か。椅子のフレームは大きな木から作られた古い年代のものか。オーク材やパイン材、チーク材やビーチ材と時代によって多く使われた素材が異なります。無垢の厚い木で作られたテーブルや椅子、扉などはより古く、現代では高価すぎてとても作れないような希少品です。

気に入ったアンティーク家具を見つけても、見た目だけで購入を決めてしまわずに、今回ご紹介した項目をしっかりとチェックしましょう。

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